美味技術学会誌
Online ISSN : 2186-7232
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論文
麦芽酵素を作用させた「α化米軟飯」の特徴
本間 祐子 小田中 南弓眞鍋 久中島 肇
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キーワード: α化米, 軟飯, 麦芽酵素, 糖化
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2021 年 20 巻 2 号 p. 68-74

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抄録
 米飯に麦芽抽出液を作用させると,米飯特有の粘りが消失するとともに飯粒が軟化する。この現象を基に,多くの水分を含有せず,飯の栄養素を薄めずに調製できる軟飯すなわち「α化米軟飯」の開発を試みた。
 α化米100 gに麦芽粉末を1.0 g添加した後,ここに160 mLの湯(α化米から飯に変換する際に加えるのと同じ容量の湯)を加え,73℃で0.5時間~2時間加温することにより,麦芽のアミラーゼによる余計な甘さを飯に加えることなく,かたさ,ねばりがほどよく減少した飯になった。筆者らは,この飯を「α化米軟飯」と称することにした。さらに,「α化米軟飯」には,たんぱく質が「米飯」と同等量含まれている。
 以上から,多量の加水や特別な処理を施すことなく,α化米に麦芽酵素を作用させることで「米飯」と同等の栄養量を摂取できる「α化米軟飯」の調製は可能であることがわかった。
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