2016 年 23 巻 p. 37-41
横浜自然観察の森での野鳥確認率の中で、外来種のガビチョウに着目して過去のデータを整理した。その結果を以下に記す。
①ガビチョウは横浜自然観察の森で2010 年度に増殖を開始したと推察され、約4年間を掛けその確認率を増大する事に成功した。2014 年度以降にも確認率は僅かずつでも増加を継続しており、森の普通種の一つとして既に定着している事が確認率のデータからたどれた。
②この森でのガビチョウ個体数が十分に増加したと思われる2013 年度から3年間の囀り確認率につき、季節毎にその数値を整理してみた。結果、数値は春≒夏>秋≫冬の順となり、囀り確認率でガビチョウの囀り活動量の季節変動が、近似的に表現できる事が判明した。