抄録
鉛製品製造業における長期間にわたる作業環境測定および鉛中毒健診の経過観察をまとめた。A 社は、鉛を20~30%含有する鉛青銅合金を1200℃の高温で溶融し、手杓で鋳型に流し込む作業である。鋳造作業場のA 測定値および個人曝露濃度はそれぞれ管理濃度および許容濃度を超えており、また血中鉛濃度および尿中デルタアミノレブリン酸濃度は生物学的許容値を超えていた。B 社の鉛工は鉛棒をアセチレンバーナで溶かしながら鉄板に張り付けるホモゲン作業を行っており、個人曝露濃度は許容濃度を超えていた。また、血中鉛濃度および尿中デルタアミノレブリン酸濃度は生物学的許容値を超えていた。