武道学研究
Online ISSN : 2185-8519
Print ISSN : 0287-9700
ISSN-L : 0287-9700
米国大学柔道選手と一般学生の柔道に対するイメージの因子構造
松本 デビット, 武内 政幸, 松浦 義行, 小森 富士登, 竹内 幸子, 中島 〓, 飯田 穎男, 田中 秀幸, パラシオ ミッシェル・
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 28 巻 2 号 p. 1-12

詳細
抄録
柔道に関する研究では,競技的側面に対するものが主流である。しかし,柔道の国際化促進とこのスポーッの重要性に対しより理解を深めるためには,様々な観点から研究を進める必要がある。そのひとつとして,柔道に対するイメージの比較文化研究があげられる。本研究はアメリカにおける柔道選手と一般学生の柔道に対するイメージを比較検討するのが目的である。
この研究では,123名のアメリカ人柔道選手と68名のアメリカ人学生が,50項目からなる柔道のイメージに関する質問紙調査に参加した・それぞれのグループに対して行われた因子分析の結果から次のような知見を得た。
それぞれのグループに対して行われた因子分析の結果,2つのグループが柔道を自己向上,自己達成として主に捉らえている点において類似していることが明らかになった。又,アメリカ人柔道選手のデータを,過去の研究のフランス人,日本人,オーストラリア人柔道選手のデータと比較した結果,グループ間にかなりの違いが認められた。この事から,世界の人々が持つ様々な柔道に対するイメージは,各国の根底にある文化と深く関わっていると推測される。このような比較文化研究は,異文化における柔道のイメージを理解するために不可欠なものであり,文化と関連させた形での柔道普及に貢献するといえる。
著者関連情報
© 日本武道学会
次の記事
feedback
Top