2002 年 53 巻 2-3 号 p. 285-294
インドネシア・東ヌサテンガラ諸島・フローレス島のマタロコ及びナゲ地熱地帯において自然電位 (SP)調査が行われた. その結果,マタロコ地域では,地熱徴候地において最大のSP正異常が観測さ れた. 数値シミュレーションの結果は,上昇流域の範囲を示している. 一方,ナゲにおいては,明白な正異常を示す特異な1観測点は存在しなかった. ナゲのワエパナ川に沿ったSPプロファイルは,局所的な流出ゾーンが川に沿っていくつも存在していることを示している.