伝統的な中国医学において糖尿病は「消渇」と呼ばれる。中医学における糖尿病の治療は,数千年の実践を通して豊富な経験を積み重ねた独自の学術システムとして成り立っている。糖尿病中医看護の現状と課題を把握するため,中国における糖尿病中医看護に関する文献を検討することを目的とした。
「糖尿病」・「看護」・「中医」という3つのキーワードを用いて中国知網(CNKI)に掲載された1984年~2014年(9月30日)の中国国内の既存文献を検索したところ418件が該当した。そのうちの170件の研究論文について内容分析を行なった。
文献検討を通して,「糖尿病中医看護に関する研究は年々増加している」,「糖尿病の未診断者に関する研究はまれである」,「病院における糖尿病中医看護は主流である」,「中国における糖尿病中医看護に関する研究は初期段階である」,「糖尿病中医看護の内容のバリエーションは豊富である」,「糖尿病中医看護を加えた糖尿病看護はより効果的である」という現状が分かった。今後の課題としては,「糖尿病中医看護の地域への拡大」,「糖尿病予防における中医体質看護の活用」,「糖尿病の中西医結合看護の詳細内容の検討」が挙げられた。