分析化学
Print ISSN : 0525-1931
液相クロマトグラフィーにおける段階フロントの利用
薄層クロマトグラフィーとカラムクロマトグラフィーの相関性の研究(第1報)
滝谷 昭司鈴木 政雄
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1968 年 17 巻 11 号 p. 1416-1424

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抄録

薄層クロマトグラフィー(tlc)の結果をドライカラムクロマトグラフィー(dcc)に移行する際の諸問題と段階フロントの利用についてアミンおよびアミノ酸の2,4-ジニトロフェニル誘導体と各種色素をモデル試料として研究した.
クロマトグラフィーの条件は,吸着剤の活性度および展開温度などをtlc, dccにおいて同じにすることが必要であった.
展開剤の段階フロントにおける組成を調べ,各ゾーンの展開剤を段階的に利用することにより吸着剤量の減少,分離時間の短縮および有効な分離ができた.また,試料のそう入位置を変えることによっても同様の結果をうることも可能であった.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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