分析化学
Print ISSN : 0525-1931
ステロイドサポゲニンの溶着薄層クロマトグラフィー
溶着薄層クロマトグラフィー(第10報)
奥村 保
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1974 年 23 巻 8 号 p. 893-900

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抄録
シリカゲルおよびアルミナ溶着プレートを用いて,天然より抽出,単離されたステロイドサポゲニン約40種類およびその誘導体のTLCを行なった.従来のクロマトプレートで分離が困難とされていた光学異性体であるC25-ハイドロキシメチルのD,L異性体が両溶着プレート上で互いに分離されることを見いだした.立体異性体であるA/B環シス-トランス体あるいはアキシァル-エクアトリアルエピマーについては,従来のクロマトプレートよりさらによく分離されることがわかった.いろいろな植物からの粗抽出物についてもTLCを行ない,有効成分の定性分析に有用であることが認められた.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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