分析化学
Print ISSN : 0525-1931
2 有機吸光光度分析
佐藤 善重沢田 弘
著者情報
ジャーナル フリー

1957 年 6 巻 13 号 p. 841-849

詳細
抄録
可視部及び紫外部吸収スペクトルが,有機化学の分野に応用されて来た歴史は古いが,最近は特に目覚しい発達がみられる.これは不飽和化合物の可視部及び紫外部に現はれる吸収スペクトルがπ電子のエネルギー状態により説明され,計算値と実測値が極めて良く一致する為である.
更に古典的な分光写真式に代つて,迅速で精密な分光光度計法が普及し,種々の改良がされ,最近は遠紫外部測定機器,クロマトグラフィーと併用し得る様な特殊な装置が出来て,益々発展が予想されている.
著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry
前の記事 次の記事
feedback
Top