Print ISSN : 0016-450X
Toxohormone の作用機転に関する研究
星島 秀行
著者情報
ジャーナル フリー

1958 年 49 巻 3 号 p. 171-176

詳細
抄録

小野等の醋酸メタノール抽出法により調製された Toxohormone を廿日鼠に注射し, 肝臓の鉄代謝に関係ある事が知られている物質 (Vit. C, Vit. B2, Catalase) を測定したところ, Vit. C は Toxohormone 注射により Catalase の減少と比例して減少する事がわかった。然し, Vit. B2の増減は見られなかった。
中原, 福岡の原法 (水抽出アルコール沈澱) により調製された Toxohormone を用い, 同様な実験を行ったところ, 肝臓の Ferritin 鉄は減少する事がわかったが Vit. C, Vit. B2は対照との間に差が認められなかった. 然も Ferritin 鉄の減少は Catalase の減少と比例しなかった。

著者関連情報
© 日本癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top