循環制御
Print ISSN : 0389-1844
特集:第38回総会教育講演1
重症心不全に対する心筋再生治療法の開発
澤 芳樹
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 38 巻 3 号 p. 177-181

詳細
抄録
細胞シート移植法はES/ iPS細胞を含む全ての細胞ソースにて治療手段として応用が期待できる再生医療の基盤技術である。2007年には、心臓移植待機中の拡張型心筋症患者が本治療により人工心臓から離脱し現在も元気にされているという First in Human の臨床試験に成功した。以来、35例以上の重症心不全患者を治療し、LVAS 離脱自宅復帰の2例を含めて、本治療法が重症心不全の心機能や症状を安全に向上し、生命予後を改善しうることを臨床的に証明した。一方、技術移転のもと、虚血性心筋症に対する企業治験が終了し、2015 年 4 月には多施設治験の結果が論文発表され、今夏にも保険承認申請が承認される。また成人及び小児の拡張型心筋症を対象とした2つの医師主導治験も開始した。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top