環境情報科学論文集
Vol.21(第21回環境情報科学学術研究論文発表会)
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北海道網走湾流域居住者による油流出事故の環境災害リスク認知と風評被害に関する研究
坪井 塑太郎谷口 智雅後藤 真太郎
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p. 249-254

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抄録

本研究は,現在,石油・天然ガス田開発の進むロシア・サハリンからのタンカー輸送時の油流出事故を想定し,これを人間生活に深刻な影響を及ぼす負の要因をもつ「環境災害」と位置付け,網走湾流域居住者のリスク認知の特徴と海鳥大量死骸漂着による風評被害の影響を検討したものである。その結果,油流出事故のリスクは,他のリスクファクターとの比較から,不可抗力性と制御可能性の双方を併せ持つ特徴を示し,加齢に伴うリスク意識の増大の存在や,地震や風水害といった天災よりも高い確率で発生が想定されていることが明らかになった。

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© {2007}(社)環境情報科学センター
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