抄録
乾燥化が深刻な問題となっているサロベツ湿原と周辺において,陸域観測技術衛星「だいち」に搭載されているPALSAR およびAVNIR-2 によるデータを用いて土壌水分を推定した。PALSAR データである後方散乱係数は土壌水分以外に植生と表面粗度の情報も含まれている。そこで,後方散乱係数から土壌水分を推定するために,植生に関する変数として時期的なNDVI の差を組み込み,基準とした日の衛星データとの差を用いることによって表面粗度の影響を除去した。その後,処理された衛星データおよび実測した体積含水率から土壌水分推定モデルを作成した。このモデルを用いて推定した体積含水率と実測した体積含水率の間には相関が見られ,本手法の有効性が示された。