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巨椋池干拓地(京都府)は,干拓前に豊富な水生植物が自生していた。本研究は,休耕田において湛水を行うことにより,この地において希少な湿地植物が再生する可能性があるかを検討し,微小な比高が湿地植物の発芽や生育に及ぼす影響を検討した。その結果,水位変動のある条件下においてミズマツバ,シャジクモという2 種の希少種の発芽,生育が確認された。出現頻度の高い6 種の出現の有無を,一般化加法モデルを用いて解析した結果,微小な比高の違いが,アゼナ類,アメリカミズキンバイ,タマガヤツリ,アゼガヤの出現に統計的に有意な影響を与えていた。