環境情報科学論文集
Vol.25(第25回環境研究発表会)
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巨椋池干拓地の休耕田内の比高が湿地植物の分布におよぼす影響
松本 仁今西 亜友美今西 純一須﨑 純一森本 幸裕夏原 由博
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p. 227-232

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抄録

巨椋池干拓地(京都府)は,干拓前に豊富な水生植物が自生していた。本研究は,休耕田において湛水を行うことにより,この地において希少な湿地植物が再生する可能性があるかを検討し,微小な比高が湿地植物の発芽や生育に及ぼす影響を検討した。その結果,水位変動のある条件下においてミズマツバ,シャジクモという2 種の希少種の発芽,生育が確認された。出現頻度の高い6 種の出現の有無を,一般化加法モデルを用いて解析した結果,微小な比高の違いが,アゼナ類,アメリカミズキンバイ,タマガヤツリ,アゼガヤの出現に統計的に有意な影響を与えていた。

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© 2011 (社)環境情報科学センター
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