環境情報科学論文集
Vol.26(第26回環境情報科学学術研究論文発表会)
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大阪湾東岸域の砂浜におけるウミホタルのHSI モデルの構築に関する研究
大平 和弘浦出 俊和上甫木 昭春
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p. 329-334

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抄録
本研究は,大阪湾東岸域の砂浜に生息するウミホタルを対象とし,飼育試験と現地調査からHSI (生息地適性指数)モデルを構築することを目的とした。塩分濃度が0.53.0%6 段階の試験区を設定した飼育試験の結果,半数影響濃度(EC50)が1.57%と算出された。また,溶存酸素量が1.06.0mg/L 以上の6 段階の試験区を設定した飼育試験の結果,半数影響量(ED50)が3.70mg/L と算出された。さらに,大阪府南部における調査データを回帰樹木により解析した結果,含泥率の不適値が1.280%以上であることが求められた。これらの結果をもとに構築されたウミホタルのHSI モデルは,大阪湾東岸域の砂浜におけるウミホタルの個体数を73.2%予測できることが示された。
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© 2012 (社)環境情報科学センター
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