環境情報科学論文集
Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
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バングラデシュ・クルナ市におけるウエイスト・ピッカーを対象とした労働環境改善のための教育の必要性と教材開発の方向性に関する考察
佐藤 秀樹
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p. 151-156

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抄録

バングラデシュ・クルナ市では,「ウエイスト・ピッカー」と呼ばれるインフォーマルセクターの労働者が街のごみ集積場や最終処分場で有価廃棄物を収集し生計を立てている。手袋や長靴を身につけない人が多いため, 彼らの約70%は皮膚そう痒の疾患を患っている。彼らの労働衛生の環境改善に関する必要性は指摘されてきたが,能力向上を図るための衛生教育は十分でない。そこで,本研究では彼らの衛生教育の必要性と教材開発の内容に関する方向性を考察した。その結果,視覚教材開発や体験学習を通じて,「ごみ」,「安全管理」,「健康」の視点から,彼らの生活環境やメンタルケアを含めた教育の重要性が認識された。

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© 2016 (社)環境情報科学センター
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