環境情報科学論文集
Vol.31(第31回環境情報科学学術研究論文発表会)
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研究論文
炭素窒素安定同位体比に基づく藤沢市川名緑地におけるホタル類の食性解析
對馬 孝治山名 泰智
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キーワード: 安定同位体比, ホタル, 食性
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p. 41-46

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抄録

ゲンジボタル(Luciola cruciata)とヘイケボタル(Luciola lateralis)は自然環境下の日常的な食性の評価が困難であるため,それらの保全に必要な知見が十分ではない。本研究では,神奈川県藤沢市の川名緑地において,体組織の炭素と窒素の安定同位体比を用いて水生ホタル類の食物源を明らかにすることを目的とした。ゲンジボタルの幼虫はカワニナやヒメタニシを捕食していたと考えられた。ゲンジボタルの成虫は,幼虫期に生息していた水域付近に留まっていたと考えられた。一方ヘイケボタルの幼虫は,成虫が捕獲された水域のカワニナやヒメタニシを捕食していたとは考えられなかった。

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