主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 47-52
固定価格買取制度(FIT)は再生可能エネルギーの普及に貢献している。FIT制度の見直しが行われたが,バイオマスに関する制度変更は十分行われていない。本研究では,中小規模のモデルプラントを対象とした,適正な固定買取価格の評価を目的とする。発電効率,所内率,直接建設費が設備容量に連動するよう,コスト等検証委員会の試算シートに対し,独自の改変を加えた。さらに学習効果による運転維持費の低減を織り込んだ発電コストモデルの検討を行った。その結果,現行のFIT は学習効果による発電コストの低減を考慮しても中小規模プラントを対象とする買取価格は低いという結論になった。