環境情報科学論文集
Vol.31(第31回環境情報科学学術研究論文発表会)
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研究論文
住民主体の自然資源の保全活動における知識管理の実態と関係主体の役割
あびき湿原の保全活動を事例として
山口 創
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p. 71-76

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抄録

本研究では,自然資源の保全活動における知識管理の実態を明らかにするため,兵庫県加西市のあびき湿原の保全活動を取り上げ,知識管理における場の理論とリーダーの働きに着目し,知識管理の仕組みを分析した。ヒアリング調査の結果,地域固有の湿原保全に関する知識は,専門家と地域住民,行政が知識の共有や創造を繰り返しながら,確立する構造が示された。また,このような管理構造を構築する上で,専門家,地域,行政という3者がそれぞれ異なる役割を担っていることも示された。

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© 2017 (一社)環境情報科学センター
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