環境情報科学論文集
Vol.31(第31回環境情報科学学術研究論文発表会)
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研究論文
ウエイスト・ピッカーを域地社会へ巻込んだ環教境育の教材開発の内容とその方向性に関する考察
バングラデシュ・クルナ市の事例から
佐藤 秀樹
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p. 95-100

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抄録

本研究は,ウエイスト・ピッカーの社会的排除の緩和につなげるために,彼らの地域での廃棄物管理に果たす役割を意識し,且つ住民の適切なごみ処理の技能を身につけるための環境教育教材の内容とその方向性を筆者のアクションリサーチにより考察することを目的とする。教材内容としては「 (1)ブレーンストーミングステージ(クイズ付フリップカード)」,「(2)楽しく学習するステージ(カルタ,ボードゲーム)」,「(3)アクションプランステージ(アクションプランシート)」の3 ステップが,一つの学習プログラムとして考案された。そして,定期的に学校で活用するための仕組み作りの構築や家庭および域地住民が連携して廃 棄物管理の環境教育を実施していく必要性,並びにそのための地域社会の廃棄物管理に関わる指導者を養成していく重要性が明らかとなった。

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© 2017 (一社)環境情報科学センター
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