抄録
本研究で障害の有無にかかわらず等しく自然体験型環境教育を受けるための教材開発を行った。そして視覚障害に焦点をあてた視力に頼らず動物の特徴を指で触って把握する教材を試行し,アンケートにより視覚障害生徒と教師からの評価を得た。その結果動物の特徴を知る視覚障害教師でも試作教材から動物を把握することが困難であったことや,新たな方向性を含めた教材開発が必要であることが明らかとなった。 また,日本学生支援機構報告は,自然科学を基とする理学・農学の障害学生在籍率が社会科学や人文科学に較べ顕著に低いことを明らかにした。これは幼少期の自然体験型環境教育や,そのためのバリアフリー教材開発の必要性を示すと考察する。