主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2019年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 33
開催地: 日本大学会館
開催日: 2019/11/27
p. 324-329
地球観測衛星は,地球全体広域を周期的に観測しており,データは様々な分野で応用されている。その中でもSAR は全天候に対応し,能動型センサであるため,防災の分野で広く応用されている。SAR を用いた変動域抽出手法の1 つである干渉SAR は,山岳地帯を対象にした場合,斜面災害域の抽出が困難な場合もあることが指摘されており,山岳地帯を対象に観測条件毎の干渉SAR 利用の可否を検証し,その効果を整理することが重要となる。本研究では干渉SAR 技術を応用した2 つの斜面災害域抽出処理を行い,変動域の抽出精度の比較と考察を行った。その結果,DSM 差分解析から面的に斜面災害域を抽出できるケースを示し,解析が困難となる条件を整理した。