環境情報科学論文集
Vol.34(2020年度 環境情報科学研究発表大会)
会議情報

研究論文
京都府西山地域におけるタケノコ生産林の維持管理手法
四方 勘太大野 暁彦
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 115-120

詳細
抄録

本研究では,タケノコ生産林における維持管理手法の現状と変遷について境界部に着目し明らかにした。対象地の京都府西山地域ではタケノコや竹材の生産が盛んに行われてきた歴史があり,高品質のタケノコを栽培するために,「京都式軟化栽培」と呼ばれる栽培法が確立している。しかしこうした竹林は減少傾向にあり,広域的な地理的分布変遷の分析から,竹林面積に対する竹林外周の長さが大きくなり,竹林が細分化されていることが明らかになった。またヒアリング調査と測量調査など各畑地での空間分析から,タケノコ生産林の境界は竹林外部からの要因により形成された境界と造成を伴うタケノコ生産手法に伴う境界がみられることがわかった。

著者関連情報
© 2020 (社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top