主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/12/06 - 2021/12/12
p. 197-202
本研究では,公共的意思決定過程の委員会の議事録に対して会話分析の手法を適用し,委員会における会話の展開を可視化することで議論構造の推移の把握を試みた。淀川水系流域委員会の議事録を対象として分析した結果,同委員会の議論の構造は,まず情報や認識,意見を委員間で共有するものから質疑応答が増え,特に委員会の中盤においてはこれらの直接的な応酬が多くなっていたことが明らかになった。さらに委員会の終盤にかけて引き続き質疑応答が活発であったが,発言をまとめその内容を確認しながら議論が進められたことなど,委員会における議論構造の推移を明らかにすることができた。