環境情報科学論文集
Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
会議情報

研究論文
公共的意思決定過程の議事録に対する会話分析による議論構造の推移の可視化
岩見 麻子木村 道徳
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 197-202

詳細
抄録

本研究では,公共的意思決定過程の委員会の議事録に対して会話分析の手法を適用し,委員会における会話の展開を可視化することで議論構造の推移の把握を試みた。淀川水系流域委員会の議事録を対象として分析した結果,同委員会の議論の構造は,まず情報や認識,意見を委員間で共有するものから質疑応答が増え,特に委員会の中盤においてはこれらの直接的な応酬が多くなっていたことが明らかになった。さらに委員会の終盤にかけて引き続き質疑応答が活発であったが,発言をまとめその内容を確認しながら議論が進められたことなど,委員会における議論構造の推移を明らかにすることができた。

著者関連情報
© 2021 (社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top