主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/12/06 - 2021/12/12
p. 286-291
自然資源の管理における利用者負担について,登山利用の管理の担い手の一つである山小屋の役割と利用者意識に着目し,長野県内の山岳地域を対象とした文献調査,ヒアリング,アンケートを行った。2020 年はコロナ対策の影響も受けて登山利用が減少し,予約制等は肯定的に受け止められ,利用者負担の賛同意識は高かった。利用者の積極的な関与の意識は重要であり,地域関係者も現場管理の担い手の役割を明確にし,利用者負担の収受金を適切な管理主体の活動に充当させていくことが重要である。利用者も自然資源管理の関係者の一員として位置付け,地域の資源の特性や利用者ニーズを踏まえた管理を進展させることが今後求められる。