環境情報科学論文集
Vol.36(2022年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
グループフィードバックが省エネルギー行動と電力消費量に及ぼす影響
松本 安生刑部 真弘
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p. 62-67

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抄録

要旨:本研究では,人々の省エネルギー行動を促すための一つの手法として,グループフィードバックに着目し,省エネルギー行動及びその規定因への影響と電力消費量への削減効果について検証を行った。横浜市内にある公社賃貸住宅棟に居住する全74 世帯を介入群(36 世帯)と対照群(38 世帯)に分け,介入群にのみ週1 回,4 週間のグループフィードバックを行ったところ,介入群のみで省エネルギー行動の規定因の一つである記述規範の評価が事後に有意に高まることが確認された。ただし,省エネルギー行動については事後に有意な差はみられなかった。一方,週電力消費量は介入から介入後までの6 週間平均で1.59%の削減効果がみられた。

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© 2022 (一社)環境情報科学センター
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