主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2022年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 36
開催地: オンライン
開催日: 2022/12/05 - 2022/12/11
p. 87-92
脱炭素社会実現のためには再生可能エネルギーの導入が必要不可欠であるが,離島地域では出力制御が行われている。本研究では,余剰再生可能エネルギーを電気自動車に蓄電・利用するVehicleto-Grid システムを2040 年の種子島に導入した場合のCO2 排出量の変化などを評価した。その結果,バスのみをEV に代替した場合,年間火力発電量は約840MWh 減少し,CO2 排出量は1.1%削減された。一方で自動車の40%以上がEVに置き換わるとCO2削減率は低下し, 十分な削減効果が得られないことが示された。 また, 再生可能エネルギー導入量を増やした場合,より高いCO2 削減効果を得られるが,出力制御量が増加する結果となった。