環境情報科学論文集
Vol.38(2024年度 環境情報科学研究発表大会)
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報告
コウノトリの野外繁殖に係る対応・連携に関する自治体の現状と今後の課題について
*本田 裕子
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p. 239-246

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抄録
コウノトリの野外繁殖について,自治体の対応と課題の把握を目的に,2023年までに野外繁殖の実績のある25自治体を対象にアンケート調査を実施した。結果,多くの自治体では文化財を扱う部署が対応していた。人材面と費用面での課題が指摘されていた。コウノトリの地域資源としての活用への関心は教育面では約半数あった。自治体連携への関心は17自治体であった。近隣エリア内での関係自治体による連携への関心が最も多く選ばれ,内容は情報共有が挙げられていた。安定的な生息には野外繁殖に対応できる社会環境の広がりが必要であり,人材面や費用面での課題の改善に対応できる制度設計が早急に求められる。
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