抄録
ビオトープ保全の重要性に鑑み, 東京23区の区立小中学校を対象としてアンケートを送付し, ビオトープの整備状況と維持管理状況及び未整備理由を把握し, 野生生物の生息空間としての整備について考察した。その結果, ビオトープはそれ自体の目的で整備されることは少なく, その多くが面積0㎡以上20㎡未満と小規模であった。整備時に呼び込む生物種を決めたかどうかの有無は決めなかった学校が35.0%と多く, 生物の自然飛来を期待する学校が多かった。また, 決めた学校で目標種とされたのはメダカ, 他魚類, トンボの順に多かった。今後, 学内と学校周辺での生物調査による在来種の分布図を基にしたビオトープネットワーク化が課題の1つである。