抄録
実機試製セメントを対象に、クリンカーのSO3量およびC4AF量の増加に伴うセメントの基礎的な物性およびコンクリートの耐久性を調査した。SO3量を約0.7%、C4AF量を1.2%増したクリンカーを試製し、セッコウを添加してSO3量が2.0~3.5%のセメントを調製して試験した。検討の結果、セメントの色調に変化が見られたが、凝結、モルタル圧縮強さに大きな影響は見られなかった。水和熱も、比較のセメントと同程度のセッコウ添加量とすることで、増加しなかった。コンクリートの流動性は、ポリカルボン酸系高性能AE減水剤配合で減水剤の所要量が増加したが、耐久性には大きな影響を及ぼさないことが確認できた。