抄録
本研究では、OPCに対してJIS A 6201でフライアッシュII種に相当する4種類のフライアッシュで20mass%置換したセメントの水和反応について、フライアッシュやフライアッシュの鉱物の反応率を測定し、検討を加えた。フライアッシュは長期に渡って反応を続け、養生温度20℃材齢555日のもので42から54%反応し、Ca(OH)2はフライアッシュがポゾラン反応をするのに十分残存していた。また、α-quartzも反応していることを明らかにした。養生温度40℃では20℃と比べ初期材齢において反応が急激に進み、材齢31日では20℃養生においてフライアッシュの反応率が13から23%であったのが、40℃養生では25から48%となった。ガラス相量・粉末度がほぼ同等なフライアッシュでは塩基度よりもガラス相中の修飾酸化物量が評価の指標となると考えられた。