抄録
鉄筋コンクリート(RC)はりと鋼板の間に充てんモルタルを充てんして鋼板で補強したRCはり供試体の曲げ強度試験を行い、鋼板補強RCはりの接着面における水平せん断性状に関する実験結果を報告する。鋼板のはく離を評価するための指標としては、鋼板の受け持つ引張力をせん断スパン内の鋼板の接着面積で除した値で定義される水平せん断応力度を提案した。そして、ポリマーセメントモルタルの打継ぎ材を塗布した場合には、この水平せん断応力度が0.5~1.3N/mm2に達すると接着していた鋼板にはく離が生じることを、そして打継ぎ材を塗布しない場合には、この水平せん断強度が小さくなるとともに、ばらつきが大きくなることを報告した。