2009 年 63 巻 1 号 p. 175-182
金属シリコン精錬時に副生されるシリカフュームは、ひ素や鉛などの微量成分を含有し、シリカフューム単体では、微量成分の溶出量が環境基準値を超過する場合があった。一方、シリカフュームを普通ポルトランドセメントに対して10%置換した結合材を用いた水結合材比50%、30%、15%のモルタル硬化体のタンクリーチング試験による微量成分(Cd、Pb、Cr6+、As、Hg、Se、F、B)の溶出量は、環境基準値未満であった。また、普通ポルトランドセメントのみを用いて作製した水セメント比50%、30%、15%のモルタル硬化体の微量成分溶出量も環境基準値未満であることをタンクリーチング試験により確認した。