抄録
本研究では、高濃度のアルカリ塩溶液によるセメント硬化体の物理・化学的劣化機構を解明する研究の一環として、まず融雪・融氷剤として使用される酢酸アルカリ塩及び蟻酸アルカリ塩によるアルカリシリカ反応(ASR)の発生条件とそのメカニズムをASTM C1260に準拠した促進モルタルバー試験により詳細に検討した。その結果、わが国の代表的な反応性骨材である安山岩砕砂を使用したモルタルを1N及び5Nの酢酸及び蟻酸アルカリ溶液に浸漬した場合において過大な膨張がモルタルに発生しており、安山岩砕砂の周囲にASRゲルが多量に生成していることが確認できた。