抄録
普通ポルトランドセメントを基材とするモルタル、アルミナセメントを基材とするモルタルを作製した。3種類の異なる無機酸に浸漬し、その耐酸性を調査した。硫酸に対してはアルミナセメントを基材としたモルタルが高い抵抗性を示した。これは酸との反応前後における水和物の体積変化がアルミナセメントの方が少なく、さらにアルミナゲルから成る保護膜が生成し、酸の侵入を防いだためであると考察した。一方、塩酸と硝酸に対しては、普通セメントを基材としたモルタルが高い抵抗性を示した。これは、SiO2の含有量が塩酸と硝酸に対する抵抗性に関与しており、普通セメントではSiO2の含有量が多いためであると考察した。