収縮ひずみを考慮した配合設計を行うためには、配合条件が収縮ひずみに及ぼす影響を把握するとともに、各種の収縮制御対策による効果を定量的に把握する必要がある。そこで、配合条件を変化させた場合、ならびに各種の収縮低減対策を講じた場合について長さ変化試験を行った。その結果、収縮ひずみは、単位水量が10kg/m3増加すると20μ程度増加すること、収縮低減機能を有する減水剤を使用するとそれを用いない場合に比べ15%程度減少すること、および養生期間を長くして乾燥の開始材齢を遅らせると収縮ひずみが低減されること、などが明らかになった。