セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの物性
外側耐震補強コンクリート接合部のせん断抵抗要素に関する基礎的研究
山田 和夫瀬古 繁喜関 俊力神谷 隆
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2010 年 64 巻 1 号 p. 280-287

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抄録

本研究では、アンカー筋によって補強された外側耐震補強コンクリート接合部のせん断耐力に及ぼすアンカー筋の埋込み深さと既存・補強接合面の凹凸形状の影響について検討を行った。その結果、補強部の浮き上がり量は、接合面に凹凸がある場合はアンカー筋の埋込みが浅くなるに従って増大するが、接合面がフラット面の場合はアンカー筋の埋込み深さと明確な相関を示さないこと、接合部のせん断耐力に及ぼすアンカー筋の埋込み深さと接合面の凹凸形状の影響は、式[1]~[4]によって比較的良く説明できること、接合面がフラット面の場合は全体的に延性的な荷重-滑り量関係を示すこと、などが明らかとなった。

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© 一般社団法人セメント協会
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