本研究は、フライアッシュおよび高炉スラグ微粉末の組合せによるコンクリートの一般性能および環境性能の最適化を図るための基礎的な情報を得るために、上記の混和材の利用が土木用コンクリートと建築用コンクリートのフレッシュ性状および強度・物理特性ならびに中性化に及ぼす影響と環境負荷低減効果について明らかにすることとした。その結果、フライアッシュおよび高炉スラグ微粉末の併用は、混和材無混入と比べて初期強度を低下させるが、材齢28日のコンクリートの強度やフレッシュ性状ならびに耐久性は同等程度の性能であること、および1N/mm2あたりの圧縮強度を得るために排出されるCO2量を減少させることが明らかとなった。