セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの物性
舗装用コンクリートの曲げ疲労強度の寸法依存性
吉本 徹佐藤 良一
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2010 年 64 巻 1 号 p. 323-330

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抄録

コンクリートの曲げ強度の寸法効果は古くから知られており破壊力学的な観点からそのメカニズムも解明されている。一方、コンクリート舗装の設計は曲げ疲労から版厚を求めており、このとき用いる設計曲げ疲労曲線は、供試体寸法が150×150×530mmによる実験結果から求めている。しかし、実際のコンクリート舗装の版厚は250~450mm程度と実験に用いた供試体より版厚が厚いのが現状である。本研究ははり高さが150mmと450mmの2種類の供試体を用いて曲げ疲労試験を実施し、寸法効果の確認を行った。その結果、版厚が厚くなると疲労破壊回数が増加することが分かった。さらに、曲げ疲労破壊の寸法効果のメカニズムを破壊力学の観点から明らかにした。

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