本研究では100×100×100mmに加えて125×125×125mmのCube型のボス供試体を開発し、従来から使用されているボス供試体、コア供試体とのコンクリートの圧縮強度について実大壁試験体を用いて比較検討を行った。その結果、いずれのボス供試体の割取り面は平滑で圧縮強度の標準偏差も小さく、立方体供試体として十分活用できると考えられる。そして、Cube型ボス供試体の圧縮強度からコア供試体の圧縮強度(≒構造体コンクリート強度)を推定する場合には、Cube型ボス供試体の圧縮強度に0.8程度の補正係数を乗じる必要があると考えられる。