セメント・コンクリート論文集
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セメント化学
フライアッシュと水酸化カルシウムによるポゾラン反応に及ぼす養生温度の影響
佐藤 正己小泉 公志郎梅村 靖弘
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2016 年 70 巻 1 号 p. 69-76

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抄録

フライアッシュ(FA)は、ダムコンクリートなどの水和発熱によって内部温度が上昇するマスコンクリートや蒸気養生を施すプレキャストコンクリートに用いられ、60~80℃程度の熱履歴が加わる。しかし、熱履歴を受けた際の検討は、FAセメントとしての検討が多いがFAのポゾラン反応に及ぼす影響を検討したものは少ない。そこで本研究ではポゾラン反応の基本反応であるFAとCa(OH)2の反応に着目し、作製したFAペーストに20、40、60、80℃の熱養生温度履歴を受けた際のFAの反応率や生成された水和物量、C-S-HのCaO/SiO2モル比に及ぼす熱養生の影響を検討した。

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© 一般社団法人セメント協会
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