セメント・コンクリート論文集
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セメント化学
Ca/Si比及びAl添加率がC-(A)-S-Hの構造及び表面電荷に及ぼす影響
小林 創吉田 慧史森永 祐加名和 豊春
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2016 年 70 巻 1 号 p. 77-84

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抄録

コンクリート構造物の早期劣化の一因として塩害が問題となっている。塩害は塩化物イオンの拡散により生じるため、耐久性の正確な予測には塩化物イオンの拡散及び固定化機構の解明が求められる。一般にセメント硬化体中の塩化物イオンの固定化において、C-S-H表面のSiOH基への物理吸着が支配的である。C-S-HはCa/Si比の増加に伴い、SiOH基を持つbridging位のSiO4四面体が欠落することが知られている。またAl存在下では、AlがC-S-H中のSiと置換する形で取り込まれたC-A-S-Hが生成され、物理吸着量が増加することが知られている。そこで本研究では、Ca/Si比及びAl添加率を変化させ、それに伴うC-(A)-S-Hの構造変化と表面電荷への影響を観察することで、C-(A)-S-H表面の電気的性状の解明を試みた。

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© 一般社団法人セメント協会
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