放射性廃棄物処分施設のセメント系人工バリアには、長期材齢経過後から廃棄体発熱に伴う高温作用が長期間継続する。本研究では、同施設へのフライアッシュ混合セメントの適用を想定し、長期材齢経過後の長期的な高温作用がモルタル硬化体の諸物性に及ぼす影響を評価することを目的として、基礎的な実験検討を行った。その結果、フライアッシュを混合した硬化体では、高温負荷後に一旦連続空隙が大幅に減少した後、高温負荷の継続により連続空隙が増加する傾向が見られ、この傾向は封緘条件でも確認された。水分離脱に限らず継続的な高温負荷自体によってもC-S-Hの構造が変化した可能性が示唆された。