セメントの一部をフライアッシュ(FA)で置き換えたFAセメントは環境負荷の低減に効果的であるが、材齢初期の強度が普通ポルトランドセメント(OPC)と比べ低い課題がある。高エーライトセメント(HAC)と石灰石微粉末(LSP)を利用したFAセメントが材齢初期の強度改善に効果的であるとの報告がなされたが、その水和反応については不明な点が多い。本研究はHAC-FA-LSP系混合セメントの水和反応と硬化体の細孔構造について検討を行った。FAセメントB種と比べてHAC-FA-LSP系混合セメントは水和によりヘミカーボネートやモノカーボネートが生成し、モノサルフェートの生成量が減少した。また、材齢7日におけるHAC-FA-LSPの硬化体の空隙率はFAセメントB種より小さな値を示した。