フライアッシュのポゾラン反応性を基礎的に検討するために、フライアッシュに水酸化カルシウムを添加し練混ぜ水のpHを調整したフライアッシュ─水酸化カルシウムペースト(FA-CHペースト)を用いてフライアッシュの反応率を測定した。ポゾラン反応では早期にAl2O3が溶出することから、フライアッシュのガラス組成中におけるAl2O3及び網目修飾酸化物と、ポゾラン反応性の関係について検討した。ポゾラン反応性の指標として、両性酸化物であるAl2O3が網目修飾酸化物として作用する5配位Al及び6配位Alとして存在し得る電荷バランスの理論に基づいた式を参考に、比表面積も考慮した網目修飾酸化度MGの適用性について検討した。その結果、MGと本研究で用いたFA-CHペースト中のフライアッシュ反応性には高い相関がみられた。また、フライアッシュ混和セメントペーストを用いた既往の研究にMGを適用した結果、ガラス組成から算出したMGが大きいほど反応性が高くなる傾向が得られたことから、MGはポゾラン反応性を評価する指標となる可能性が示唆された。