2017 年 71 巻 1 号 p. 345-352
本研究ではアルカリ量および硫酸塩量を独立して変化させ、単位セメント量が300kg/m3のコンクリートのモルタル部の配合を想定し、アルカリ量および硫酸塩量がDEF膨張に及ぼす影響を検討した。2種類のセメント(HPC、OPC)を用い、70、80および90℃の熱履歴を与えた。ここで得られた限界値の結果は、マスコンクリートのひび割れ制御指針(2016)で示された内容とほぼ一致し、DEFひび割れの発生を防ぐコンクリートの最高温度の限界値の提案を裏付ける結果となった。ただし、最高温度70℃で比較的大きな膨張を示す範囲を、アルカリ量が多い場合には、硫酸塩量の限界値を17kg/m3から15kg/m3程度に下げる必要がある。