耐塩害性が必要とされる海岸付近などの鉄筋コンクリートへの適用を目的として、著者らはBET比表面積13m2/g程度の鉱物質系微粉末の混和材を開発した。本研究では、この混和材を用いた標準養生したコンクリートについて、塩化物浸透抵抗性およびそのほかの耐久性などの基本的性質を調べた。また、これらに及ぼす物理的影響を調べるために硬化体の細孔径分布を調べた。試験の結果、本混和材をセメントに6.5~13%置換した場合、塩化物イオン実効拡散係数が低下することが確認された。細孔径分布は、混和材を使用した場合、直径0.01μm以下の微細な空隙が増加しており、この緻密化が塩化物浸透抵抗性やその他の耐久性の向上に寄与していることが推察された。