建築空間内における電波利用機器同士の電波干渉を防ぐためには電波吸収体が有効である。骨材の一部を電気炉酸化スラグで置換したモルタル(以下スラグモルタルという)は電波吸収性能を有し、従来の電波吸収体に比べて安価に製造できる。しかし、スラグモルタルのスラグの置換量が電波吸収性能に及ぼす影響について体系的に検討されていないため、スラグモルタルの電波吸収体は設計が難しい。本研究はスラグの置換量が複素比誘電率と複素比透磁率に及ぼす影響から電波吸収のメカニズムを明らかにし、スラグの置換量とモルタルの厚さを調整することで、任意の周波数の電波を吸収するスラグモルタルの設計手法を見出した。