2019 年 73 巻 1 号 p. 133-140
骨材に製鋼スラグ、主な結合材に高炉スラグ微粉末を用い、鉄筋を埋設した鉄鋼スラグ水和固化体を干満帯に曝露させ約10年後に評価した。圧縮強度は平均で30.5N/mm2であり標準養生28日より約1.5倍に上昇した。表面から深くなるほど小径側の細孔が多かった。平均中性化深さは2.0~2.2mmであり中性化速度係数は海域に曝露させたコンクリート以下であった。見掛けの塩分拡散係数は0.052~0.060cm2/年であり高炉セメントコンクリート以下であった。埋設鉄筋の腐食度は0.174mddと小さかった。結合材中の高炉スラグ微粉末比率が高いことが、長期の強度増進や耐海水特性に影響したと推察される。コンクリートと同様にフリーデル氏塩の生成とSO3の内部への濃縮現象を確認した。