本研究では、拘束圧下でのセメントペーストの変形挙動を支配する水和物の理解を目的として検討を実施した。合成水和物と試薬を混合して圧縮成形した試料は、粉砕後に圧縮成形したセメントペーストより小さな応力指数を示した。粉砕したセメントペーストの成形体を観察した結果、成形条件によって100μmを超える水酸化カルシウムの結晶が確認され、成形中の圧力により水酸化カルシウムが接着する可能性が示唆された。セメントペーストの微粉砕やカルシウム分を溶出させた場合にも小さな応力指数を示した。以上の結果から、拘束圧下におけるセメントペーストの変形挙動には水酸化カルシウムが重要な役割を果たしている可能性を指摘した。